ボイラーのたき始めに、燃焼量を急激に増加させてはならない理由として、最も適切なものは次のうちどれか。
- 高温腐食を起こさないため。
- 燃焼装置のベーパロックを起こさないため。
- スートファイヤを起こさないため。
- 火炎の偏流を起こさないため。
- ボイラー本体の不同膨張を起こさないため。
正解 5
解説
選択肢1
ボイラーにおける高温腐食は、鉄や鋼が高温の酸素や硫黄と反応し、腐食が進行する現象です。バナジウムを含む燃料やスラグが高温で反応を促進し、ボイラー部品の寿命を短くすることがあります。ただし、燃焼量の増加とは関係ありません。
選択肢2
ベーパロックは、重油が揮発して気体ができることにより、加熱温度が高すぎる場合に発生します。燃焼量の増加とは関係ありません。
選択肢3
スートファイヤは、煙道や排気ガス経路等に溜まったすすが高温で自発的に燃える現象です。燃焼量の増加とは関係ありません。
選択肢4
火炎の偏流と燃焼量の急激な増加は直接関係ありません。
微妙に関係ありそうだけど
供給量が不均一だと火炎の偏流が起こりますが、供給量が均一に増加する場合には偏流は発生しません。
選択肢5
適切な記述です。燃焼量を急激に増加させると、ボイラー内部の温度が急上昇し、不同膨張が発生します。これにより、ボイラー本体にひずみや損傷が生じる可能性があります。
正解
最も適切なものは「5」です。
正解:5