気体燃料の燃焼

二級ボイラー技士試験「燃料及び燃焼に関する知識」について解説しています。

本ページでは、気体燃料の燃焼の特徴について問う問題を取り扱います。

これは覚えよう!

気体燃料の燃焼について勉強するのが楽しみ!効率よく燃焼する方法をしっかり学ぼう。

試験ではボイラーにおける気体燃料の燃焼の特徴を覚えましょう。

ボイラーにおける気体燃料の燃焼の特徴一覧

  • 燃焼させるときに、微粒化や蒸発のプロセスが不要である。
  • 安定した燃焼が得られ、点火及び消火が容易で、かつ、自動化しやすい。
  • 空気との混合状態を比較的自由に設定でき、火炎の広がり、長さなどの調節が容易である。
  • ガス火炎は、油火炎に比べて、接触伝熱面での伝熱量が多い。

練習問題

問題:ボイラーにおける気体燃料の燃焼の特徴について、次の記述は正しいか。⭕または❌で答えてください。答えは▶を押してください。

Q:ガス火炎は、油火炎に比べて、放射率が高いので、接触伝熱面での伝熱量が多い。

正しくは「ガス火炎は、油火炎に比べて、放射率が低いので、接触伝熱面での伝熱量が多い。」

💡解説:ガス火炎は油火炎に比べて放射率が低いため、放射による熱伝達が少なくなります。その分、接触伝熱面での熱伝達が多くなります。具体的には、ガス火炎は燃焼時の温度が高く、炎が燃焼面に直接接触するため、効率的に熱が伝わりやすくなります。

Q:燃料の加熱又は霧化媒体の高圧空気が必要である。

正しくは「燃料の加熱又は霧化媒体の高圧空気が不要である。」

💡解説:気体燃料を使用する場合は、燃料がすでに適切な状態で供給されるため、追加の加熱や高圧空気による霧化が不要です。

過去問で修得

令和5年10月 問27

ボイラーにおける気体燃料の燃焼の特徴として、適切でないものは次のうちどれか。

  1. 燃焼させるときに、微粒化や蒸発のプロセスが不要である。
  2. 空気との混合状態を比較的自由に設定でき、火炎の広がり、長さなどの調節が容易である。
  3. 安定した燃焼が得られ、点火及び消火が容易で、かつ、自動化しやすい。
  4. ガス火炎は、油火炎に比べて、放射率が高いので、接触伝熱面での伝熱量が多い。
  5. 燃料の霧化媒体としての高圧空気や蒸気を必要としない。

正解 4

令和4年10月 問24

ボイラーにおける気体燃料の燃焼の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 燃焼させるときに、蒸発などのプロセスが不要である。
  2. 燃料の加熱又は霧化媒体の高圧空気が必要である。
  3. 安定した燃焼が得られ、点火及び消火が容易で、かつ、自動化しやすい。
  4. 空気との混合状態を比較的自由に設定でき、火炎の広がり、長さなどの調節が容易である。
  5. ガス火炎は、油火炎に比べて、接触伝熱面での伝熱量が多い。

正解 2

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