ボイラー用固体燃料と比べた場合のボイラー用気体燃料の特徴

二級ボイラー試験「燃料及び燃焼に関する知識」について解説しています。

本ページでは、ボイラー用固体燃料と比べた場合のボイラー用気体燃料の特徴について問う問題を取り扱います。

気体燃料の特徴

この問題に備えて、気体燃料の特徴をよく理解しておきましょう。

  • 炭化水素が主成分。
  • 炭素に対する水素の比率が高いので、CO2の排出量が少ない
  • 硫黄、窒素分、灰分が少ないので、伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどない。
  • 燃料コストが割高
  • ガス爆発の危険

液体燃料と比較すると燃料費が高いけど優秀な燃料なんだね。だけど、爆発には注意だ。

練習問題

問題:ボイラー用固体燃料と比べた場合のボイラー用気体燃料の特徴について、次の記述は正しいか。⭕または❌で答えてください。答えは▶を押してください。

Q:成分中の炭素に対する水素の比率が低い。

正しくは「炭素に対する水素の比率が高い。」

💡解説:気体燃料は固体燃料と比べて炭素に対する水素の比率が高いため、CO2の排出量が少ないです。

Q:燃料中の硫黄分や灰分が少なく、公害防止上有利で、また、伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどない。

正しい記述です。

💡解説:気体燃料は固体燃料と比べて、硫黄、窒素分、灰分が少ないという特徴があります。

Q:漏えいすると、可燃性混合気を作りやすく、爆発の危険性が高い。

正しい記述です。

💡解説:気体燃料は爆発の危険が高いです。気をつけましょう。

過去問で修得

令和6年4月 問23

ボイラー用固体燃料と比べた場合のボイラー用気体燃料の特徴として、適切でないものは次のうちどれか。

  1. メタンなどの炭化水素が主成分である。
  2. 発生する熱量が同じ場合、CO2の発生割合は石炭の1/3以下で、温室効果ガスの削減に有効である。
  3. 燃料中の硫黄分や灰分が少なく、伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどない。
  4. 一般にクリンカの発生がほとんどない。
  5. 漏えいすると、可燃性混合気を作りやすく、爆発の危険性がある。

正解 2

令和5年4月 問26

ボイラー用固体燃料と比べた場合のボイラー用気体燃料の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 成分中の炭素に対する水素の比率が低い。
  2. 発生する熱量が同じ場合、CO2の発生量が少ない。
  3. 燃料中の硫黄分や灰分が少なく、公害防止上有利で、また、伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどない。
  4. 燃料費は割高である。
  5. 漏えいすると、可燃性混合気を作りやすく、爆発の危険性が高い。

正解 1

令和元年10月 問26

ボイラー用燃料における、固体燃料と比べた場合の気体燃料の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. メタンなどの炭化水素が主成分である。
  2. 発生する熱量が同じ場合、CO2の発生量が少ない。
  3. 燃料中の硫黄分が少ないので、SOxの発生を抑制できる。
  4. 炭素に対する水素の比率が低いため、ばいじんの発生が少ない。
  5. 漏えいすると、可燃性混合気を作りやすく、爆発の危険性が高い。

正解 4

ボイラーにおける気体燃料の燃焼の特徴

ボイラー用気体燃料