水面測定装置

二級ボイラー試験「ボイラーの構造に関する知識」について解説しています。

本ページでは、ボイラーの水面測定装置について問う問題を取り扱います。

水面測定装置について

ボイラーの水面測定装置は、ボイラー内の水位を正確に測るための重要な装置です。これにより、水位が適切に保たれ、過剰な水位や水不足による事故を防ぐことができます。安全にボイラーを運転するためには、この測定装置が欠かせません。

ボイラーの取扱いに関する知識「水面測定装置の取扱い」も合わせて確認しておきましょう。

これは覚えよう!

ガラス水面計の取り付け個数

貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として、2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。

ガラス水面計の取り付け位置

ボイラーの水面測定装置は可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。

水面計の一番下は安全低水面と同じなのね

法令でも同じようなことを問われます。» 水面測定装置の法令

ボイラーの水面測定装置は可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。

丸形ガラス水面計

主として最高使用圧力1MPa以下の丸ボイラーなどに用いられる。

ガラスが露出しているため、高い圧力で使用すると危険です。

平形反射式水面計

ガラスの前面から見ると水部は光が通って黒色に見え、蒸気部は光が反射されて白色に光って見える。

反射式水面計であるから、反射した光を見ます。

平形透視式水面計

裏側から電灯の光を通すことにより、水面を見分ける。

透視式水面計であるから、光を通して見ます。

平形反射式水面計の平形透視式水面計違いはしっかりと確認しておきましょう。

二色水面計

光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水部は緑色(青色)に見える。

蒸気は熱いから赤色と覚えよう!

練習問題

問題:水面測定装置について、次の記述は正しいか。⭕または❌で答えてください。答えは▶を押してください。

Q:貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として、2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。

正しい記述です。水面計は2個以上取り付けましょう。

Q:ガラス水面計は、可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面より上方になるように取り付ける。

正しくは「ボイラーの水面測定装置は可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。」

Q:平形透視式水面計は、ガラスの前面から見ると水部は光が通って黒色に見え、蒸気部は白色に光って見える。

正しくは「平形反射式水面計は、ガラスの前面から見ると水部は光が通って黒色に見え、蒸気部は白色に光って見える。」

💡解説:(反射した)白色の光を見るのは反射式です。透視式と反射式の違いをきちんと理解しましょう。

Q:平形反射式水面計は、裏側から電灯の光を通すことにより、水面を見分けるものである。

平形透視式水面計は、裏側から電灯の光を通すことにより、水面を見分けるものである。

💡解説:透視式と反射式の違いをきちんと理解しましょう。光を通すのは透視式です。

過去問で修得しよう

令和6年4月 問6

ボイラーの水面測定装置について、適切でないものは次のうちどれか。

  1. 貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として、2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。
  2. ガラス水面計は、可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面より上方になるように取り付ける。
  3. ガラス水面計は、ボイラー本体又は蒸気ドラムに直接取り付けるか、若しくは水柱管を設けこれに取り付ける。
  4. 丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力1MPa以下の丸ボイラーなどに用いられる。
  5. 平形反射式水面計は、ガラスの前面から見ると水部は光が通って黒色に見え、蒸気部は光が反射されて白色に光って見える。

正解 2

令和5年10月 問5

ボイラーの水面測定装置について、適切でないものは次のうちどれか。

  1. 貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として、2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。
  2. ガラス水面計は、可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。
  3. 丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力1MPa以下の丸ボイラーなどに用いられる。
  4. 平形透視式水面計は、ガラスの前面から見ると水部は光が通って黒色に見え、蒸気部は白色に光って見える。
  5. 二色水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水部は緑色(青色)に見える。

正解 4

令和5年4月 問6

ボイラーの水面測定装置について、適切でないものは次のうちどれか。

  1. 貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として、2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。
  2. ガラス水面計は、可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。
  3. 丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力1MPa以下の丸ボイラーなどに用いられる。
  4. 平形反射式水面計は、裏側から電灯の光を通すことにより、水面を見分けるものである。
  5. 二色水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水部は緑色(青色)に見える。

正解 4

令和元年10月 問6

ボイラーの水面測定装置について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として、2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。
  2. ガラス水面計は、可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。
  3. 丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力1MPa以下の丸ボイラーなどに用いられる。
  4. 平形反射式水面計は、裏側から電灯の光を通すことにより、水面を見分けるものである。
  5. 二色水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水部は緑色に見える。

正解 4

関連問題

計測器

水面測定装置の取扱い

水面測定装置の法令