安全低水面以下における措置

二級ボイラー技士試験「ボイラーの取扱いに関する知識」について解説しています。

本ページでは、安全低水面以下における措置について問う問題を取り扱います。

これは覚えよう!

この問題はボイラー水位が安全低水面以下にあると気付いたときの措置として不適切なものを覚えましょう。

「主蒸気弁を全開にして、蒸気圧力を下げる。」が不適切な措置です。

主蒸気弁を全開にすると、ボイラー内部の圧力が急激に低下します。これにより、ボイラー内の水が蒸発しやすくなり、蒸気の発生が急増します。この急激な蒸気発生は、ボイラー水位をさらに下げる可能性があります。

正しい措置も見ておこう。

正しい措置

  • 燃料の供給を止めて、燃焼を停止する。
  • 換気を行い、炉を冷却する。
  • ボイラーが冷却してから、原因及び各部の損傷の有無を調査する。
  • 鋳鉄製ボイラーでは、いかなる場合も給水を行わない。
  • 炉筒煙管ボイラーでは、水面が煙管のある位置より低下した場合は、給水を行わない。

給水すると逆に危ないんだ。

諦めて逃げろってことだね。

過去問で修得

令和4年4月 問16

ボイラー水位が安全低水面以下にあると気付いたときの措置として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 燃料の供給を止めて、燃焼を停止する。
  2. 換気を行い、炉を冷却する。
  3. 主蒸気弁を全開にして、蒸気圧力を下げる。
  4. 炉筒煙管ボイラーでは、水面が煙管のある位置より低下した場合は、給水を行わない。
  5. ボイラーが冷却してから、原因及び各部の損傷の有無を調査する。

正解 3

令和3年4月 問16

ボイラー水位が水面計以下にあると気付いたときの措置に関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

  1. 燃料の供給を止めて、燃焼を停止する。
  2. 炉内、煙道の換気を行う。
  3. 換気が完了したら、煙道ダンパは閉止しておく。
  4. 炉筒煙管ボイラーでは、水面が煙管のある位置より低下した場合は、徐々に給水を行い煙管を冷却する。
  1. A, B
  2. A, B, C
  3. A, B, D
  4. B, C
  5. C, D

正解 1

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