鏡板

二級ボイラー技士試験「ボイラーの構造に関する知識」について解説しています。

本ページでは、ボイラーの鏡板について問う問題を取り扱います。

ボイラーの鏡板について

ボイラーの鏡板は、内部圧力を保持する平らな金属板で、ボイラーの両端に取り付けられています。圧力の維持と構造的強度の向上を担います。

ボイラーの鏡板は、平鏡板(最も弱い)、皿形鏡板、半だ円体形鏡板、全半球形鏡板(最も強い)の順に強度が増し、用途や圧力条件に応じて選ばれます。

練習問題

問題:ボイラーの鏡板について、次の記述は正しいか。⭕または❌で答えてください。答えは▶を押してください。

Q:平鏡板は、内部の圧力によって曲げ応力が生じるので、大径のものや圧力の高いものはステーによって補強する。

正しい記述です。

💡解説:平鏡板はステーによって補強しましょう。

Q:皿形鏡板は、球面殻、環状殻及び円筒殻から成っている。

正しい記述です。

💡解説:

Q:皿形鏡板は、同材質、同径及び同厚の場合、全半球形鏡板に比べて強度が強い。

正しくは「皿形鏡板は、同材質、同径及び同厚の場合、全半球形鏡板に比べて強度が弱い。」

💡解説:強度は平鏡板 < 皿形鏡板 < 半だ円体形鏡板 < 全半球形鏡板の順に強いです。

Q:半楕円体形鏡板は、同材料、同径、同厚の場合、全半球形鏡板に比べて強度が強い。

正しくは「半楕円体形鏡板は、同材料、同径、同厚の場合、全半球形鏡板に比べて強度が弱い。」

💡解説:強度は平鏡板 < 皿形鏡板 < 半だ円体形鏡板 < 全半球形鏡板の順に強いです。

過去問で修得

令和2年10月 問3

ボイラーの鏡板について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 鏡板は、胴又はドラムの両端を覆っている部分をいい、煙管ボイラーのように管を取り付ける鏡板は、特に管板という。
  2. 鏡板は、その形状によって、平鏡板、皿形鏡板、半だ円体形鏡板及び全半球形鏡板に分けられる。
  3. 平鏡板の大径のものや高い圧力を受けるものは、内部の圧力によって生じる曲げ応力に対して、強度を確保するためステーによって補強する。
  4. 皿形鏡板は、球面殻、環状殻及び円筒殻から成っている。
  5. 皿形鏡板は、同材質、同径及び同厚の場合、半だ円体形鏡板に比べて強度が強い。

正解 5

関連問題

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