二級ボイラー技士試験「関係法令」について解説しています。
本ページでは、定期自主検査について問う問題を取り扱います。
これは覚えよう!
ボイラーの定期自主検査は、安全性と効率を保つために、使用者自身が実施する検査です。検査項目には圧力、温度、漏れのチェックが含まれ、問題が発見された場合は修理が求められます。定期的な点検は、事故防止と運転の信頼性向上に寄与します。
試験では、定期自主検査の概要と各項目における点検事項を抑えましょう。
定期自主検査について
- 定期自主検査は、1か月をこえる期間使用しない場合を除き、1か月以内ごとに1回、定期に、行わなければならない。
- 定期自主検査を行ったときは、その結果を記録し、これを3年間保存しなければならない。
- 定期自主検査は、大きく分けて、「ボイラー本体」、「燃焼装置」、「自動制御装置」及び「附属装置及び附属品」の4項目について行わなければならない。
❌️間違った記述
- 定期自主検査は、大きく分けて、「ボイラー本体」、「通風装置」、「自動制御装置」及び「附属装置及び附属品」の4項目について行わなければならない。
- 定期自主検査を行ったときは、その結果を記録し、2年間保存しなければならない。
定期自主検査の項目と結果の保存期間に気をつけよう!
定期自主検査における項目と点検事項との組合せ
項目 | 点検事項 |
---|---|
ボイラー本体 | 損傷の有無 |
空気予熱器 | 損傷の有無 |
燃料送給装置 | 損傷の有無 |
給水装置 | 損傷の有無及び作動の状態 |
バーナ | 汚れ又は損傷の有無 |
バーナタイル | 汚れ又は損傷の有無 |
ストレーナ | つまり又は損傷の有無 |
燃料遮断装置 | 機能の異常の有無 |
火炎検出装置 | 機能の異常の有無 |
水処理装置 | 機能の異常の有無 |
水位調節装置 | 機能の異常の有無 |
煙道 | 漏れその他の損傷の有無及び通風圧の異常の有無 |
たくさんあるね。覚えるのが大変だ。
この問題については、各装置の特徴から点検事項をイメージして覚えるしかないです。
❌️出題実績のある間違った組合せ一覧
項目 | 点検事項 |
---|---|
油加熱器及び燃料送給装置 | 保温の状態及び損傷の有無 |
ボイラー本体 | 水圧試験による漏れの有無 |
火炎検出装置 | 汚れ又は損傷の有無 |
圧力調節装置 | つまり又は損傷の有無 |
煙道 | 損傷の有無及び保温の状態 |
空気予熱器 | 通風圧の異常の有無 |
練習問題
問題:ボイラー(小型ボイラーを除く。)の定期自主検査について、次の記述は正しいか。⭕または❌で答えてください。答えは▶を押してください。
Q:「燃焼装置」の煙道については、機能の異常の有無について点検しなければならない。
Q:「附属装置及び附属品」の給水装置については、損傷の有無及び作動の状態について点検しなければならない。
Q:「附属装置及び附属品」の水処理装置については、機能の異常の有無について点検しなければならない。
Q:「自動制御装置」の電気配線については、端子の異常の有無について点検しなければならない。
過去問で修得
令和5年4月 問32
ボイラー(小型ボイラーを除く。)の定期自主検査における項目と点検事項との組合せとして、法令に定められていないものは次のうちどれか。
- 圧力調節装置 …………………………… 機能の異常の有無
- ストレーナ ……………………………… つまり又は損傷の有無
- 油加熱器及び燃料送給装置 …………… 保温の状態及び損傷の有無
- バーナ …………………………………… 汚れ又は損傷の有無
- 煙道 ……………………………………… 漏れその他の損傷の有無及び通風圧の異常の有無
正解 3
令和4年10月 問33
ボイラー(小型ボイラーを除く。)の定期自主検査について、法令に定められていないものは次のうちどれか。
- 定期自主検査は、1か月をこえる期間使用しない場合を除き、1か月以内ごとに1回、定期に、行わなければならない。
- 定期自主検査は、大きく分けて、「ボイラー本体」、「通風装置」、「自動制御装置」及び「附属装置及び附属品」の4項目について行わなければならない。
- 「自動制御装置」の電気配線については、端子の異常の有無について点検しなければならない。
- 「附属装置及び附属品」の給水装置については、損傷の有無及び作動の状態について点検しなければならない。
- 定期自主検査を行ったときは、その結果を記録し、これを3年間保存しなければならない。
正解 2
令和3年10月 問39
ボイラー(小型ボイラーを除く。)の定期自主検査における項目と点検事項との組合せとして、法令に定められていないものは次のうちどれか。
- バーナ…………………汚れ又は損傷の有無
- 燃料しゃ断装置………機能の異常の有無
- 給水装置………………損傷の有無及び作動の状態
- 水処理装置……………機能の異常の有無
- ボイラー本体…………水圧試験による漏れの有無
正解 5
令和2年10月 問32
ボイラー(小型ボイラーを除く。)の定期自主検査について、法令に定められていないものは次のうちどれか。
- 定期自主検査は、1か月をこえる期間使用しない場合を除き、1か月以内ごとに1回、定期に、行わなければならない。
- 定期自主検査は、大きく分けて、「ボイラー本体」、「燃焼装置」、「自動制御装置」及び「附属装置及び附属品」の4項目について行わなければならない。
- 「自動制御装置」の電気配線については、端子の異常の有無について点検しなければならない。
- 「附属装置及び附属品」の水処理装置については、機能の異常の有無について点検しなければならない。
- 定期自主検査を行ったときは、その結果を記録し、これを5年間保存しなければならない。
正解 5
令和元年10月 問32
ボイラー(小型ボイラーを除く。)の定期自主検査における項目と点検事項との組合せとして、法令に定められていないものは次のうちどれか。
- 圧力調節装置………………………機能の異常の有無
- ストレーナ…………………………つまり又は損傷の有無
- 油加熱器及び燃料送給装置………保温の状態及び損傷の有無
- バーナ………………………………汚れ又は損傷の有無
- 煙道…………………………………漏れその他の損傷の有無及び通風圧の異常の有無
正解 3