二級ボイラー技士試験「燃料及び燃焼に関する知識」について解説しています。
本ページでは、工業分析について問う問題を取り扱います。
これは覚えよう!
工業分析の勉強、すごく楽しみ!燃料の秘密を解き明かすのがワクワクするね。
工業分析の分析値について
石炭の工業分析において、分析値として表示される成分は次の通りです。
- 水分
- 灰分
- 揮発分
- 固定炭素
❌️水素、窒素、硫黄分は分析値として表示されない成分です。
工業分析の測定について
こちらの文章を暗記しましょう。
燃料の工業分析では、固体燃料を気乾試料として、水分、灰分及び揮発分を測定し、残りを固定炭素として質量(%)で表す。
- 工業分析は固体燃料に対して行います。
- 気乾試料(乾燥させた状態)で水分、灰分、揮発分を測定します。水分は燃料の含水量、灰分は燃焼後に残る無機物の量、揮発分は加熱時に気化する成分を示します。
- 水分、灰分、揮発分を測定した残りの部分が固定炭素になります。これは燃料が燃焼時に残る炭素の量を示し、これにより燃料の成分や品質を評価します。
過去問で修得
令和5年4月 問21
次の文中の( )内に入れるAからCまでの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「燃料の工業分析では、(A)を気乾試料として、水分、灰分及び(B)を測定し、残りを(C)として質量(%)で表す。」
A | B | C | |
1. | 気体燃料 | 水素分 | 酸素分 |
2. | 気体燃料 | 揮発分 | 炭素分 |
3. | 固体燃料 | 揮発分 | 固定炭素 |
4. | 固体燃料 | 固定炭素 | 揮発分 |
5. | 液体燃料 | 硫黄 | 酸素 |
正解 3
令和3年10月 問23
石炭の工業分析において、分析値として表示されない成分は次のうちどれか。
- 水分
- 灰分
- 揮発分
- 固定炭素
- 水素
正解 5
令和元年10月 問21
次の文中の( )内に入れるAからCまでの語句の組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
「燃料の工業分析では、(A)を気乾試料にして、水分、灰分及び(B)を測定し、残りを(C)として質量( % )で表す。」
A | B | C | |
1. | 固体燃料 | 揮発分 | 固定炭素 |
2. | 固体燃料 | 炭素分 | 残留炭素 |
3. | 液体燃料 | 揮発分 | 硫黄分 |
4. | 液体燃料 | 窒素分 | 揮発分 |
5. | 気体燃料 | 炭化水素 | 炭素分 |
正解 1
平成31年4月 問21
次の文中の内に入れるAからCまでの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「燃料の(A)分析では、固体燃料を気乾試料にして、水分、灰分及び(B)の質量を測定し、残りを(C)とみなす。」
A | B | C | |
1. | 元素 | 固定炭素 | 揮発分 |
2. | 元素 | 揮発分 | 炭素分 |
3. | 組成 | 揮発分 | 固定炭素 |
4. | 工業 | 揮発分 | 固定炭素 |
5. | 工業 | 固定炭素 | 揮発分 |
正解 4