二級ボイラー技士試験「ボイラーの取扱いに関する知識」について解説しています。
本ページでは、ボイラーの蒸気圧力上昇時の取扱いについて問う問題を取り扱います。
これは覚えよう!
今日はボイラーの蒸気圧力上昇時の取扱いについて、しっかり確認していくぞー!みんな、気をつけて聞いてね!
昇圧について
- 点火後は、ボイラー本体に大きな温度差を生じさせないように、かつ、局部的な過熱を生じさせないように時間をかけ、徐々に昇圧する。
- 整備した直後のボイラーでは、使用開始後にマンホール、掃除穴などの蓋取付け部は、漏れの有無にかかわらず、昇圧中や昇圧後に増し締めを行う。
- 蒸気が発生し始め、白色の蒸気の放出を確認してから、空気抜弁を閉じる。
❌️この記述は間違いです!
- 常温の水からたき始める場合には、燃焼量を急速に増し、速やかに所定の蒸気圧力まで上昇させるようにする。
まずはゆっくり焚き始めよう
水位について
- ボイラーをたき始めるとボイラー水の膨張により水位が上昇するので、2個の水面計の水位の動き具合に注意する。
❌️この記述は間違いです!
- ボイラーをたき始めるとボイラー本体の膨張により水位が下がるので、給水を行い常用水位に戻す。
圧力計について
- 圧力計の指針の動きを注視し、圧力の上昇度合いに応じて燃焼を加減する。
- 圧力計の指針の動きが円滑でなく機能の低下のおそれがあるときは、圧力が加わっているときでも圧力計の下部のコックを閉め、予備の圧力計と取り替える。
❌️この記述は間違いです!
- 圧力上昇中の圧力計の背面を点検のため指先で軽くたたくことは、圧力計を損傷するので行ってはならない。
圧力計を軽くたたくのはヨシッ!でも、あまり強く叩かないように注意してね。
過去問で修得
令和3年10月 問17
ボイラーの蒸気圧力上昇時の取扱いについて、適切でないものは次のうちどれか。
- 点火後は、ボイラー本体に大きな温度差を生じさせないように、かつ、局部的な過熱を生じさせないように時間をかけ、徐々に昇圧する。
- ボイラーをたき始めるとボイラー水の膨張により水位が上昇するので、2個の水面計の水位の動き具合に注意する。
- 蒸気が発生し始め、白色の蒸気の放出を確認してから、空気抜弁を閉じる。
- 圧力上昇中の圧力計の背面を点検のため指先で軽くたたくことは、圧力計を損傷するので行ってはならない。
- 整備した直後のボイラーでは、使用開始後にマンホール、掃除穴などの蓋取付け部は、漏れの有無にかかわらず、昇圧中や昇圧後に増し締めを行う。
正解 4
令和2年10月 問20
ボイラーの蒸気圧力上昇時の取扱いについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 点火後は、ボイラー本体に大きな温度差を生じさせないように、かつ、局部的な過熱を生じさせないように時間をかけ、徐々に昇圧する。
- ボイラーをたき始めるとボイラー本体の膨張により水位が下がるので、給水を行い常用水位に戻す。
- 蒸気が発生し始め、白色の蒸気の放出を確認してから、空気抜弁を閉じる。
- 圧力計の指針の動きを注視し、圧力の上昇度合いに応じて燃焼を加減する。
- 圧力計の指針の動きが円滑でなく機能の低下のおそれがあるときは、圧力が加わっているときでも圧力計の下部のコックを閉め、予備の圧力計と取り替える。
正解 2
令和2年4月 問14
ボイラーの蒸気圧力上昇時の取扱いについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 常温の水からたき始める場合には、燃焼量を急速に増し、速やかに所定の蒸気圧力まで上昇させるようにする。
- ボイラーをたき始めるとボイラー水の膨張により水位が上昇するので、2 個の水面計の水位の動き具合に注意する。
- 蒸気が発生し始め、白色の蒸気の放出を確認してから、空気抜弁を閉じる。
- 圧力計の指針の動きが円滑でなく、機能に低下のおそれがあるときは、圧力が加わっているときでも圧力計の下部のコックを閉め、予備の圧力計と取り替える。
- 整備した直後のボイラーでは、使用開始後にマンホール、掃除穴などの蓋取付け部は、漏れの有無にかかわらず、昇圧中や昇圧後に増し締めを行う。
正解 1