二級ボイラー技士試験「ボイラーの取扱いに関する知識」について解説しています。
本ページでは、燃焼の維持及び調節について問う問題を取り扱います。
燃焼の維持及び調節について
試験では、「燃焼用空気量の基本的な知識」、「炎の色と空気量の関係」を覚えておきましょう。
燃焼用空気量
燃焼用空気量は、燃料を完全に燃焼させるために必要な空気の量を指します。燃焼用空気量の過不足は、計測して得た燃焼ガス中のCO2、CO又はO2の濃度により判断します。
燃焼量を増すときは、空気量を先に増してから燃料供給量を増します。
燃料を先に供給すると危ないから、空気から増やすと覚えよう。
炎がオレンジ色
炎がオレンジ色で、炉内の見通しがきく場合は、空気量が適量です。
炎が輝白色
炎が短く、輝白色で炉内が明るい場合は、燃焼用空気量が多いです。空気量を減らす処置が正しいです。
練習問題
Q:空気量が少ない場合には、炎は短い輝白色で、炉内が明るい。
💡解説:「炎が短く、輝白色で炉内が明るい」 = 「燃焼用空気量が多い」で覚えましょう。
Q:炎が短く、輝白色で炉内が明るい場合は、空気量を多くする。
💡解説:燃焼用空気量が多いと炎が短く、輝白色で炉内が明るくなります。したがって、空気量を減らす処置が正しいです。
過去問で修得
令和4年10月 問19
油だきボイラーの燃焼の維持及び調節について、誤っているものは次のうちどれか。
- 燃焼室の温度は、原則として燃料を完全燃焼させるため、高温に保つ。
- 蒸気圧力又は温水温度を一定に保つように、負荷の変動に応じて燃焼量を増減する。
- 燃焼量を増すときは、燃料供給量を先に増してから燃焼用空気量を増す。
- 燃焼用空気量の過不足は、計測して得た燃焼ガス中のCO2、CO又はO2の濃度により判断する。
- 燃焼用空気量が多い場合には、炎は短い輝白色で、炉内が明るい。
正解 3