水位検出器の点検及び整備

二級ボイラー技士試験「ボイラーの取扱いに関する知識」について解説しています。

本ページでは、水位検出器の点検及び整備について問う問題を取り扱います。

これは覚えよう!

フロート式

  • フロート式では、1 日に 1 回以上、フロート室のブローを行う。
  • フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、抵抗がスイッチが開のときは無限大で、閉のときは導通があることを確認する。
  • フロート式では、1年に2回程度、フロート室を分解し、フロート室内のスラッジやスケールを除去するとともに、フロートの破れ、シャフトの曲がりなどがあれば補修する。

電極式

  • 電極式では、1日に1回以上、ボイラー水の水位を上下させ、水位検出器の機能を確認する。
  • 電極式では、1日に1回以上、水の純度の上昇による電気伝導率の低下を防ぐため、検出筒内のブローを行う。
  • 電極式では、1年に2回程度、検出筒を分解し、内部を掃除するとともに、電極棒を目の細かいサンドペーパーで磨く。

練習問題

問題:ボイラーの水位検出器の点検及び整備について、次の記述は正しいか。⭕または❌で答えてください。答えは▶を押してください。

Q:フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、抵抗が、スイッチが閉のときは無限大で、開のときはゼロであることを確認する。

正しくは「フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、抵抗が、スイッチが閉のときはゼロで、開のときは無限大であることを確認する。」

💡解説:スイッチが閉のときは抵抗がゼロになり、導電します。また、抵抗が無限大とは電気が流れないことをいいます。

https://ameblo.jp/yayoi806317/entry-12736672573.html
Q:電極式では、1日に1回以上、水の純度の低下による電気伝導率の上昇を防ぐため、検出筒内のブローを行う。

正しくは「電極式では、1日に1回以上、水の純度の上昇による電気伝導率の低下を防ぐため、検出筒内のブローを行う。」

💡解説:ボイラーを運転し続けると、蒸気が凝縮して水の純度が上昇します。純度が高い水は電解質(イオン)が少ないため、電気伝導率は低下します。

過去問で修得

令和4年10月 問12

ボイラーの水位検出器の点検及び整備に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

  1. 電極式では、1日に1回以上、水の純度の低下による電気伝導率の上昇を防ぐため、検出筒内のブローを行う。
  2. 電極式では、1日に1回以上、ボイラー水の水位を上下させ、水位検出器の機能を確認する。
  3. フロート式では、1年に2回程度、フロート室を分解し、フロート室内のスラッジやスケールを除去するとともに、フロートの破れ、シャフトの曲がりなどがあれば補修する。
  4. フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、抵抗がスイッチが開のときは無限大で、閉のときは導通があることを確認する。
  1. A,B
  2. A,B,C
  3. B,C
  4. B,C,D
  5. C,D

正解 4

令和2年4月 問19

ボイラーの水位検出器の点検及び整備について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. フロート式では、1日に1回以上、フロート室のブローを行う。
  2. 電極式では、1日に1回以上、水の純度の上昇による電気伝導率の低下を防ぐため、検出筒内のブローを行う。
  3. 電極式では、1日に1回以上、ボイラー水の水位を上下させ、水位検出器の機能を確認する。
  4. 電極式では、1年に2回程度、検出筒を分解し、内部を掃除するとともに、電極棒を目の細かいサンドペーパーで磨く。
  5. フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、抵抗が、スイッチが閉のときは無限大で、開のときはゼロであることを確認する。

正解 5