二級ボイラー技士試験「ボイラーの取扱いに関する知識」について解説しています。
本ページでは、水位検出器の点検及び整備について問う問題を取り扱います。
これは覚えよう!
フロート式
- フロート式では、1 日に 1 回以上、フロート室のブローを行う。
- フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、抵抗がスイッチが開のときは無限大で、閉のときは導通があることを確認する。
- フロート式では、1年に2回程度、フロート室を分解し、フロート室内のスラッジやスケールを除去するとともに、フロートの破れ、シャフトの曲がりなどがあれば補修する。
電極式
- 電極式では、1日に1回以上、ボイラー水の水位を上下させ、水位検出器の機能を確認する。
- 電極式では、1日に1回以上、水の純度の上昇による電気伝導率の低下を防ぐため、検出筒内のブローを行う。
- 電極式では、1年に2回程度、検出筒を分解し、内部を掃除するとともに、電極棒を目の細かいサンドペーパーで磨く。
練習問題
問題:ボイラーの水位検出器の点検及び整備について、次の記述は正しいか。⭕または❌で答えてください。答えは▶を押してください。
Q:フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、抵抗が、スイッチが閉のときは無限大で、開のときはゼロであることを確認する。
💡解説:スイッチが閉のときは抵抗がゼロになり、導電します。また、抵抗が無限大とは電気が流れないことをいいます。
Q:電極式では、1日に1回以上、水の純度の低下による電気伝導率の上昇を防ぐため、検出筒内のブローを行う。
💡解説:ボイラーを運転し続けると、蒸気が凝縮して水の純度が上昇します。純度が高い水は電解質(イオン)が少ないため、電気伝導率は低下します。
過去問で修得
令和4年10月 問12
ボイラーの水位検出器の点検及び整備に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
- 電極式では、1日に1回以上、水の純度の低下による電気伝導率の上昇を防ぐため、検出筒内のブローを行う。
- 電極式では、1日に1回以上、ボイラー水の水位を上下させ、水位検出器の機能を確認する。
- フロート式では、1年に2回程度、フロート室を分解し、フロート室内のスラッジやスケールを除去するとともに、フロートの破れ、シャフトの曲がりなどがあれば補修する。
- フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、抵抗がスイッチが開のときは無限大で、閉のときは導通があることを確認する。
- A,B
- A,B,C
- B,C
- B,C,D
- C,D
正解 4
令和2年4月 問19
ボイラーの水位検出器の点検及び整備について、誤っているものは次のうちどれか。
- フロート式では、1日に1回以上、フロート室のブローを行う。
- 電極式では、1日に1回以上、水の純度の上昇による電気伝導率の低下を防ぐため、検出筒内のブローを行う。
- 電極式では、1日に1回以上、ボイラー水の水位を上下させ、水位検出器の機能を確認する。
- 電極式では、1年に2回程度、検出筒を分解し、内部を掃除するとともに、電極棒を目の細かいサンドペーパーで磨く。
- フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、抵抗が、スイッチが閉のときは無限大で、開のときはゼロであることを確認する。
正解 5