二級ボイラー技士試験「ボイラーの構造に関する知識」について解説しています。
本ページでは、ボイラーの容量及び効率について問う問題を取り扱います。
これは覚えよう!
この問題は誤りの記述を含め決まったものが出題されます。覚えてしまいましょう。
蒸気の発生に要する熱量
- 蒸気の発生に要する熱量は、蒸気圧力、蒸気温度及び給水温度によって異なる。
❌️この記述は間違いです!
- 蒸気の発生に要する熱量は、蒸気圧力及び蒸気温度にかかわらず一定である。
換算蒸発量
- 換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるために要した熱量を2257kJ/kgで除したものである。
❌️この記述は間違いです!
- 換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるために要した熱量を、0℃の水を蒸発させて100℃の飽和蒸気とする場合の熱量で除したものである。
蒸気ボイラーの容量(能力)
- 蒸気ボイラーの容量(能力)は、最大連続負荷の状態で、1時間に発生する蒸発量で示される。
❌️この記述は間違いです!
- 蒸気ボイラーの容量(能力)は、最大連続負荷の状態で、1時間に消費する燃料量で示される。
ボイラー効率
- ボイラー効率とは、全供給熱量に対する発生蒸気の吸収熱量の割合をいう。
- ボイラー効率を算定するとき、燃料の発熱量は、一般に低発熱量を用いる。
❌️この記述は間違いです!
- ボイラー効率は、実際蒸発量を全供給熱量で除したものである。
- ボイラー効率を算定するとき、液体燃料の発熱量は、一般に水蒸気の蒸発熱を含む真発熱量を用いる。
過去問で修得
令和4年10月 問9
ボイラーの容量及び効率に関するAからDまでの記述で、誤っているもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
- 蒸気の発生に要する熱量は、蒸気圧力及び蒸気温度にかかわらず一定である。
- 換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるために要した熱量を、2257kJ/kgで除したものである。
- ボイラー効率は、実際蒸発量を全供給熱量で除したものである。
- ボイラー効率を算定するとき、燃料の発熱量は、一般に低発熱量を用いる。
- A,B,D
- A,C
- A,D
- B,C,D
- B,D
正解 2
令和4年4月 問2
ボイラーの容量及び効率について、誤っているものは次のうちどれか。
- 蒸気ボイラーの容量(能力)は、最大連続負荷の状態で、1時間に発生する蒸発量で示される。
- 蒸気の発生に要する熱量は、蒸気圧力、蒸気温度及び給水温度によって異なる。
- 換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるために要した熱量を2257kJ/kgで除したものである。
- ボイラー効率とは、全供給熱量に対する発生蒸気の吸収熱量の割合をいう。
- ボイラー効率を算定するとき、液体燃料の発熱量は、一般に水蒸気の蒸発熱を含む真発熱量を用いる。
正解 5
令和3年4月 問2
ボイラーの容量及び効率に関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
- 蒸気の発生に要する熱量は、蒸気圧力、蒸気温度及び給水温度によって異なる。
- 換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるために要した熱量を、0℃の水を蒸発させて、100℃の飽和蒸気とする場合の熱量で除したものである。
- 蒸気ボイラーの容量(能力)は、最大連続負荷の状態で、1時間に消費する燃料量で示される。
- ボイラー効率を算定するとき、燃料の発熱量は、一般に低発熱量を用いる。
- A, B, D
- A, C
- A, C, D
- A, D
- B, C
正解 4