燃焼装置・燃焼安全装置に求められる要件

二級ボイラー技士試験「ボイラーの構造に関する知識」について解説しています。

本ページでは、ボイラーの燃焼装置・燃焼安全装置に求められる要件について問う問題を取り扱います。

これは覚えよう!

燃焼装置

  • 燃焼が停止した後に、燃料が燃焼室内に流入しない構造のものであること。
  • 燃料漏れの点検・保守が容易な構造のものであること。
  • 主安全制御器、火炎検出器、燃料遮断弁などで構成される信頼性の高い燃焼安全装置が設けられていること。

燃焼安全装置

  • ファンが異常停止した場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断する機能を有するものであること。
  • 異常消火の場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断し、修復後は手動で再起動する機能を有するものであること。

なんとなく、当たり前のことしか書いてないね!

練習問題

問題:ボイラーの燃焼装置・燃焼安全装置に求められる要件について、次の記述は正しいか。⭕または❌で答えてください。答えは▶を押してください。

Q:燃焼安全装置は、異常消火の場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断し、修復後は手動又は自動で再起動する機能を有するものであること。

正しくは「燃焼安全装置は、異常消火の場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断し、修復後は手動で再起動する機能を有するものであること。」

💡解説:異常が発生して停止した後に、自動で再起動するのは危険です。

過去問で修得

令和7年4月 問10

ボイラーにおける燃焼安全装置の火炎検出器について、適切でないものは次のうちどれか。

  1. 火炎検出器は、火炎の有無又は強弱を検出し、電気信号に変換するもので、あらかじめ定められた条件に適合する火炎だけを検出することが必要である。
  2. フォトダイオードセルは、光起電力効果を利用したもので、ガス専焼バーナに多く用いられる。
  3. 整流式光電管は、光電子放出現象を利用したもので、油燃焼炎の検出に用いられるが、ガス燃焼炎には適さない。
  4. 紫外線光電管は、光電子放出現象を利用したもので、その検出感度を高めており、炉壁の放射による誤作動もなく、全ての燃料の燃焼炎の検出に用いられる。
  5. フレームロッドは、ロッドの使用制限温度による制約から、主として燃焼時間の短い点火用のガスバーナに多く用いられる。

正解 2

フォトダイオードセルは、光起電力効果を利用したもので、ガンタイプ油バーナに多く用いられる。

令和5年10月 問10

ボイラーの燃焼装置・燃焼安全装置に求められる要件について、適切でないものは次のうちどれか。

  1. 燃焼装置は、燃焼が停止した後に、燃料が燃焼室内に流入しない構造のものであること。
  2. 燃焼装置は、燃料漏れの点検・保守が容易な構造のものであること。
  3. 燃焼装置には、主安全制御器、火炎検出器、燃料遮断弁などで構成される信頼性の高い燃焼安全装置が設けられていること。
  4. 燃焼安全装置は、ファンが異常停止した場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断する機能を有するものであること。
  5. 燃焼安全装置は、異常消火の場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断し、修復後は手動又は自動で再起動する機能を有するものであること。

正解 5

燃焼安全装置は、異常消火の場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断し、修復後は手動で再起動する機能を有するものであること。

令和2年10月 問6

ボイラーの燃焼装置及び燃焼安全装置に求められる要件について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 燃焼装置は、燃焼が停止した後に、燃料が燃焼室内に流入しない構造のものであること。
  2. 燃焼装置は、燃料漏れの点検・保守が容易な構造のものであること。
  3. 燃焼安全装置は、ファンが異常停止した場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断する機能を有するものであること。
  4. 燃焼安全装置は、異常消火の場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断し、修復後は手動又は自動で再起動する機能を有するものであること。
  5. 燃焼装置には、主安全制御器、火炎検出器、燃料遮断弁などで構成される信頼性の高い燃焼安全装置が設けられていること。

正解 4

燃焼安全装置は、異常消火の場合に、主バーナへの燃料の供給を直ちに遮断し、修復後は手動で再起動する機能を有するものであること。