ボイラー室

二級ボイラー試験「関係法令」について解説しています。

本ページでは、ボイラーを設置するボイラー室について問う問題を取り扱います。

これは覚えよう!

ボイラーの安全運転と効率的な運用のために、ボイラー室にはさまざまな取り決めがあります。これらを一緒に確認していきましょう。

ボイラーと壁や天井からの距離

原則(胴の内径が500mmを超える)ボイラー:外壁から0.45m以上、天井から1.2m以上離す

胴の内径が500mm以下のボイラー:外壁から0.3m以上離す

ボイラーと燃料の距離

固体燃料の保管:ボイラーの外側から1.2m以上離す

液体燃料の保管(燃料タンク):ボイラーの外側から2m以上離す

その他

伝熱面積3m2を超えるボイラー → ボイラー室に設置

ボイラーの外側から0.15m以内にある可燃性の物 → 金属製以外の材料で被覆

練習問題

問題:ボイラーを設置するボイラー室について、次の記述は正しいか。⭕または❌で答えてください。答えは▶を押してください。

Q:立てボイラーは、ボイラーの外壁から壁、配管その他のボイラーの側部にある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離を、原則として、0.45m以上としなければならない。

正しい記述です。

💡解説:原則ボイラーは外壁から0.45m以上、天井から1.2m以上離します。

Q:ボイラー室に燃料の重油を貯蔵するときは、原則として、これをボイラーの外側から1.2m以上離しておかなければならない。

正しくは「ボイラー室に燃料の重油を貯蔵するときは、原則として、これをボイラーの外側から2m以上離しておかなければならない。」

💡解説:重油をはじめとする液体燃料(燃料タンク)はボイラーの外側から2m以上離します。なお、固体燃料の保管の場合はボイラーの外側から1.2m以上離します。

Q:伝熱面積が3m2を超える蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。

正しい記述です。

💡解説:伝熱面積が3m2を超える蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置します。

Q:伝熱面積が3m2を超える蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。

正しい記述です。

💡解説:伝熱面積が3m2を超える蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置します。

Q:伝熱面積が3m2の蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。

間違った記述です。

💡解説:伝熱面積が3m2ぴったりの蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなくても大丈夫です。伝熱面積が3m2を超える蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置します。

なるほど、超えた場合ね。

Q:ボイラーの外側から0.15m以内にある可燃性の物は、金属製の材料で被覆しなければならない。

正しくは「ボイラーの外側から0.15m以内にある可燃性の物は、金属製以外の材料で被覆しなければならない。」

💡解説:金属は熱伝導が高いので、金属製の材料で被覆すると熱々になり危ないです。金属製以外の材料で被覆しましょう。

過去問で修得

令和6年4月 問32

次の文中の( )内に入れるAからCまでの数値又は語句の組合せとして、該当する法令の内容と一致するものは(1)~(5)のうちどれか。ただし、当該ボイラーは、胴の内径が500mmを超えるものとする。

「本体を被覆していないボイラーの外壁から(A)、配管その他のボイラーの(B)にある構造物までの距離は、(C)m以上としなければならない。」

ABC
1.側部0.3
2.側部0.45
3.天井上部0.3
4.天井上部0.45
5.天井上部1.2

正解 2

令和5年10月 問32

ボイラー(移動式ボイラー、屋外式ボイラー及び小型ボイラーを除く。)を設置するボイラー室について、その内容が法令に定められていないものは次のうちどれか。

  1. 伝熱面積が3m2を超える蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。
  2. ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物までの距離は、原則として、1.2m以上としなければならない。
  3. ボイラーの外側から0.15m以内にある可燃性の物は、金属製の材料で被覆しなければならない。
  4. 立てボイラーは、ボイラーの外壁から壁、配管その他のボイラーの側部にある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離を、原則として、0.45m以上としなければならない。
  5. ボイラー室に固体燃料を貯蔵するときは、原則として、これをボイラーの外側から1.2m以上離しておかなければならない。

正解 3

令和5年4月 問31

ボイラー(移動式ボイラー、屋外式ボイラー及び小型ボイラーを除く。)を設置するボイラー室について、法令上、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 伝熱面積が3m2を超える蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。
  2. ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物までの距離は、原則として、1.2m以上としなければならない。
  3. ボイラー室には、必要がある場合のほか、引火しやすいものを持ち込ませてはならない。
  4. ボイラーを取り扱う労働者が緊急の場合に避難するために支障がないボイラー室を除き、ボイラー室には、2以上の出入口を設けなければならない。
  5. ボイラー室に燃料の重油を貯蔵するときは、原則として、これをボイラーの外側から1.2m以上離しておかなければならない。

正解 5

令和4年10月 問38

ボイラー室に設置されている胴の内径が600mmで、その長さが1000mmの立てボイラー(小型ボイラーを除く。)の場合、その外壁から壁、配管その他のボイラーの側部にある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離として、法令上、許容される最小の数値は次のうちどれか。

  1. 0.15m
  2. 0.30m
  3. 0.45m
  4. 1.20m
  5. 2.00m

正解 3

令和4年4月 問33

ボイラー(移動式ボイラー、屋外式ボイラー及び小型ボイラーを除く。)を設置するボイラー室について、法令に定められていない内容のものは次のうちどれか。

  1. 伝熱面積が4m2の蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。
  2. ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物までの距離は、原則として、2m以上としなければならない。
  3. ボイラー室には、必要がある場合のほか、引火しやすいものを持ち込ませてはならない。
  4. 立てボイラーは、ボイラーの外壁から壁、配管その他のボイラーの側部にある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離を、原則として、0.45m以上としなければならない。
  5. ボイラー室に燃料の石炭を貯蔵するときは、原則として、これをボイラーの外側から1.2m以上離しておかなければならない。

正解 2

令和3年10月 問40

ボイラー室に設置されている胴の内径が750mmで、その長さが1300mmの立てボイラー(小型ボイラーを除く。)の場合、その外壁から壁、配管その他のボイラーの側部にある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離として、法令上、許容される最小の数値は次のうちどれか。

  1. 0.30m
  2. 0.45m
  3. 0.80m
  4. 1.20m
  5. 2.00m

正解 2

令和3年4月 問33

ボイラー(移動式ボイラー、屋外式ボイラー及び小型ボイラーを除く。)を設置するボイラー室について、法令上、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 伝熱面積が3m2の蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。
  2. ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物までの距離は、原則として、1.2m以上としなければならない。
  3. ボイラー室には、必要がある場合のほか、引火しやすいものを持ち込ませてはならない。
  4. 立てボイラーは、ボイラーの外壁から壁、配管その他のボイラーの側部にある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離を、原則として、0.45m以上としなければならない。
  5. ボイラー室に固体燃料を貯蔵するときは、原則として、これをボイラーの外側から1.2m以上離しておかなければならない。

正解 1

令和2年10月 問31

ボイラー室に設置されている胴の内径が900mmで、その長さが1500mmの立てボイラー(小型ボイラーを除く。)の場合、その外壁から壁、配管その他のボイラーの側部にある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離として、法令上、許容される最小の数値は次のうちどれか。

  1. 0.15m
  2. 0.30m
  3. 0.45m
  4. 1.20m
  5. 2.00m

正解 3

令和元年10月 問31

ボイラー(移動式ボイラー、屋外式ボイラー及び小型ボイラーを除く。)を設置するボイラー室について、法令に定められていないものは次のうちどれか。

  1. 伝熱面積が3m2の蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。
  2. ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物までの距離は、原則として、1.2 m以上としなければならない。
  3. ボイラー、これに附設された金属製の煙突又は煙道が、厚さ 100 mm以上の金属以外の不燃性の材料で被覆されている場合を除き、これらの外側から 0.15 m以内にある可燃性の物は、金属以外の不燃性の材料で被覆しなければならない。
  4. ボイラーを取り扱う労働者が緊急の場合に避難するために支障がないボイラー室を除き、ボイラー室には、2以上の出入口を設けなければならない。
  5. ボイラー室に固体燃料を貯蔵するときは、原則として、これをボイラーの外側から 1.2 m以上離しておかなければならない。

正解 1

平成31年4月 問31

次の文中の内に入れるAの数値及びBの語句の組合せとして、法令に定められているものは(1)~(5)のうちどれか。

「移動式ボイラー、屋外式ボイラー及び小型ボイラーを除き、伝熱面積が(A)m2をこえるボイラーについては、(B)又は建物の中の障壁で区画された場所に設置しなければならない。」

AB
1.3専用の建物
2.3耐火構造物の建物
3.25密閉された室
4.30耐火構造物の建物
5.30密閉された室

正解 1