油だきボイラーの燃焼室が具備すべき要件

二級ボイラー試験「燃料及び燃焼に関する知識」について解説しています。

本ページでは、油だきボイラーの燃焼室が具備すべき要件について問う問題を取り扱います。

これは覚えよう!

ボイラーの燃焼は、燃料と空気が燃焼室で反応することで始まりますが、燃焼を効果的に行うためには、いくつかの重要な要件があります。一緒に見ていきましょう。

  • バーナタイルを設けるなど、着火を容易にする構造であること。
  • 燃料と燃焼用空気との混合が有効に、かつ、急速に行われる構造であること。
  • 炉壁は、空気や燃焼ガスの漏入、漏出が無く、放射熱損失の少ない構造であること。
  • バーナの火炎が伝熱面や炉壁を直射しない構造であること。
  • 燃焼室は、燃焼ガスの炉内滞留時間を燃焼完結時間より長くすることができる構造であること。

練習問題

問題:油だきボイラーの燃焼室が具備すべき要件について、次の記述は正しいか。⭕または❌で答えてください。答えは▶を押してください。

Q:バーナの火炎が伝熱面や炉壁を直射し、伝熱効果を高める構造であること。

正しくは「バーナの火炎が伝熱面や炉壁を直射しない構造であること。」

Q:燃焼室は、燃焼ガスの炉内滞留時間が燃焼完結時間より短くなる大きさであること。

正しくは「燃焼室は、燃焼ガスの炉内滞留時間が燃焼完結時間より長くなる大きさであること。」

過去問で修得

令和6年4月 問29

油だきボイラーの燃焼室が具備すべき要件に関する、AからDまでの記述で、 適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

  1. 燃焼室の耐火材は、長期間使用しても焼損、スラグの溶着などの障害を起こしにくいこと。
  2. 炉壁は、空気や燃焼ガスの漏入又は漏出がなく、放射熱損失が少ない構造であること。
  3. バーナの火炎が伝熱面や炉壁を直射し、伝熱効果を高める構造であること。
  4. 燃焼室は、燃焼ガスの炉内滞留時間が燃焼完結時間より短くなる大きさであること。
  1. A,B
  2. A,B,D
  3. A,C
  4. B,C,D
  5. C,D

正解 1

令和4年10月 問30

油だきボイラーの燃焼室が具備すべき要件に関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

  1. 燃料と燃焼用空気との混合が有効に、かつ、急速に行われる構造であること。
  2. 燃焼室は、燃焼ガスの炉内滞留時間が燃焼完結時間より長くなる大きさであること。
  3. バーナタイルを設けるなど、着火を容易にする構造であること。
  4. バーナの火炎が伝熱面や炉壁を直射し、伝熱効果を高める構造であること。
  1. A,B
  2. A,B,C
  3. A,C
  4. A,C,D
  5. C,D

正解 2

平成31年4月 問28

油だきボイラーの燃焼室が具備すべき要件として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. バーナの火炎が伝熱面や炉壁を直射しない構造であること。
  2. 燃料と燃焼用空気との混合が有効に、かつ、急速に行われる構造であること。
  3. 炉壁は、空気や燃焼ガスの漏入・漏出がなく、放射熱損失の少ない構造であること。
  4. 燃焼室は、燃焼ガスの炉内滞留時間が燃焼完結時間より短くなる大きさであること。
  5. バーナタイルを設けるなど、着火を容易にする構造であること。

正解 4