ボイラーにおける気体燃料の燃焼方式

二級ボイラー試験「燃料及び燃焼に関する知識」について解説しています。

本ページでは、ボイラーにおける気体燃料の燃焼方式について問う問題を取り扱います。

気体燃料の燃焼方式について

気体燃料はガスと空気の混合のしかたで、拡散燃焼方式と予混合燃焼方式に分類されます。

拡散燃焼方式

拡散燃焼方式は、ガスと空気を別々にバーナに供給し、燃焼させる方法です。この方法では、バーナー内に可燃混合気を作らないため、逆火の心配がありません。また、火炎の広がり、長さなどの調節が容易です。ボイラー用バーナーの多くがこの方式を採用しています。

予混合燃焼方式

この燃焼方式では、ガスと空気を事前に均一に混ぜてから、バーナに供給し、燃焼させる方法です。この方式は逆火のリスクがあるため、通常はボイラー用パイロットバーナなどの小容量の装置に使用されます。

練習問題

問題:ボイラーにおける気体燃料の燃焼方式について、次の記述は正しいか。⭕または❌で答えてください。答えは▶を押してください。

Q:拡散燃焼方式は、ガスと空気を別々にバーナに供給し、燃焼させる方法である。

正しい記述です。

💡解説:一方の予混合燃焼方式はガスと空気を事前に均一に混ぜてから、バーナに供給し、燃焼させる方法になります。

Q:拡散燃焼方式は、ほとんどのボイラー用バーナに採用されている。

正しい記述です。

💡解説:ボイラー用バーナーの多くが拡散燃焼方式を採用しています。

Q:予混合燃焼方式は、安定した火炎を作りやすいので、大容量バーナに採用されやすい。

正しくは「予混合燃焼方式は、ボイラー用パイロットバーナに採用されることがある。」

💡解説:逆火のリスクがあるため大容量バーナに採用されることはありません。

Q:拡散燃焼方式は、安定な火炎を作りやすいが、逆火の危険性が高い。

正しくは「拡散燃焼方式は、安定な火炎を作りやすく、逆火の危険性が低い。」

💡解説:散燃焼方式では、ガスと空気を別々にバーナーに供給します。このため、バーナー内で可燃混合気を作らないので、逆火の心配がありません。

Q:予混合燃焼方式は、安定な火炎を作りやすいが逆火の危険性がある。

正しい記述です。

💡解説:予混合燃焼方式では、ガスと空気を事前に均一に混ぜてからバーナーに供給します。このため、バーナー内で可燃混合気が作られ、逆火のリスクがあります。

過去問で修得

令和6年4月 問27

ボイラーにおける気体燃料の燃焼方式について、適切でないものは次のうちどれか。

  1. 拡散燃焼方式は、安定した火炎を作りやすいが、逆火の危険性が高い。
  2. 拡散燃焼方式は、火炎の広がり、長さなどの調節が容易である。
  3. 拡散燃焼方式は、ガスと空気を別々にバーナに供給し、燃焼させる方法である。
  4. 予混合燃焼方式は、ボイラー用パイロットバーナに採用されることがある。
  5. 予混合燃焼方式は、気体燃料に特有な燃焼方式である。

正解 1

令和3年10月 問24

ボイラーにおける気体燃料の燃焼方式について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 拡散燃焼方式は、ガスと空気を別々にバーナに供給し、燃焼させる方法である。
  2. 拡散燃焼方式を採用した基本的なボイラー用バーナとして、センタータイプバーナがある。
  3. 拡散燃焼方式は、火炎の広がり、長さなどの調節が容易である。
  4. 予混合燃焼方式は、安定した火炎を作りやすいので、大容量バーナに採用されやすい。
  5. 予混合燃焼方式は、気体燃料に特有な燃焼方式である。

正解 4

令和2年4月 問25

ボイラーにおける気体燃料の燃焼方式について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 拡散燃焼方式は、安定した火炎を作りやすいが、逆火の危険性が高い。
  2. 拡散燃焼方式は、火炎の広がり、長さなどの調節が容易である。
  3. 拡散燃焼方式は、ほとんどのボイラー用バーナに採用されている。
  4. 予混合燃焼方式は、ボイラー用パイロットバーナに採用されることがある。
  5. 予混合燃焼方式は、気体燃料に特有な燃焼方式である。

正解 1

関連問題

ボイラー用ガスバーナ