二級ボイラー技士試験「関係法令」について解説しています。
本ページでは、圧力計の法令について問う問題を取り扱います。
これは覚えよう!
ボイラーの圧力計は、ボイラー内の圧力を測定し、正常な運転範囲を維持するための重要な装置です。圧力計によって、過剰な圧力からボイラーを保護し、安全な運転を確保します。
試験では、圧力計の取付けと目盛りについて抑えましょう。
圧力計の取付けについて
- 蒸気が直接圧力計に入らないようにすること。
- コック又は弁の開閉状況を容易に知ることができること。
- 圧力計への連絡管は、容易に閉そくしない構造であること。
- 圧力計は、使用中その機能を害するような振動を受けることがないようにし、かつ、その内部が凍結し、又は80℃以上の温度にならない措置を講ずること。
❌️間違った記述
- 圧力計は、使用中その機能を害するような振動を受けることがないようにし、かつ、その内部が100℃以上の温度にならない措置を講ずること。
圧力計の目盛りについて
- 圧力計の目盛盤の径は、目盛りを確実に確認できるものであること。
- 圧力計の目もりには、ボイラーの最高使用圧力を示す位置に見やすい表示をすること。
- 圧力計の目盛盤の最大指度は、最高使用圧力の1.5倍以上3倍以下の圧力を示す指度とすること。
❌️間違った記述
- 圧力計の目もりには、ボイラーの常用圧力を示す位置に見やすい表示をすること。
- 圧力計の目盛盤の最大指度は、常用圧力の1.5倍以上3倍以下の圧力を示す指度とすること。
- 圧力計の目盛盤の最大指度は、最高使用圧力の1.5倍以上2倍以下の圧力を示す指度とすること。
圧力計の目盛りは「最高使用圧力」にフォーカスを当てよう!
過去問で修得
令和4年10月 問31
鋼製蒸気ボイラー(小型ボイラーを除く。)の蒸気部に取り付ける圧力計について講ずる措置として、法令に定められていないものは次のうちどれか。
- 蒸気が直接圧力計に入らないようにすること。
- コック又は弁の開閉状況を容易に知ることができること。
- 圧力計への連絡管は、容易に閉そくしない構造であること。
- 圧力計の目盛盤の最大指度は、最高使用圧力の1.5倍以上2倍以下の圧力を示す指度とすること。
- 圧力計の目盛盤の径は、目盛りを確実に確認できるものであること。
正解 4
令和2年10月 問35
次の文中の( )内に入れるAからCまでの語句又は数値の組合せとして、法令上、正しいものは次のうちどれか。
「鋼製蒸気ボイラー(小型ボイラーを除く。)の圧力計の目盛盤の最大指度は、(A)の(B)倍以上(C)倍以下の圧力を示す指度としなければならない。」
A | B | C | |
1. | 最高使用圧力 | 1.2 | 2 |
2. | 常用圧力 | 1.2 | 2 |
3. | 最高使用圧力 | 1.2 | 3 |
4. | 常用圧力 | 1.5 | 3 |
5. | 最高使用圧力 | 1.5 | 3 |
正解 5