二級ボイラー技士試験「ボイラーの取扱いに関する知識」について解説しています。
本ページでは、溶存気体の除去について問う問題を取り扱います。
溶存気体の除去について
水の脱気法にはいくつかの方法があり、主に水中の溶存ガス(特に酸素や二酸化炭素)を除去するために使用されます。
加熱脱気法
水を加熱することで、溶存ガスの溶解度が低下し、気体が水から分離しやすくなる方法です。
真空脱気法
真空状態を作り出し、液体中の気体を低圧下で除去する方法です。
膜脱気法
高分子気体透過膜を使用して、液体中の気体を分離する方法です。
具体的には、液体を高分子気体透過膜の片側に供給し、反対側に真空を適用します。これにより、溶存気体が膜を通じて真空側に移動し、気体が除去されます。結果として、脱気された液体が回収されます。
過去問で修得
令和4年10月 問15
ボイラーの給水中の溶存気体の除去について、誤っているものは次のうちどれか。
- 脱気は、給水中に溶存しているO2などを除去するものである。
- 脱気法には、化学的脱気法と物理的脱気法がある。
- 加熱脱気法は、水を加熱し、溶存気体の溶解度を下げることにより、溶存気体を除去する方法である。
- 真空脱気法は、水を真空雰囲気にさらすことによって、溶存気体を除去する方法である。
- 膜脱気法は、高分子気体透過膜の片側に水を供給し、反対側を加圧して溶存気体を除去する方法である。
正解 5