ドラム水位制御

二級ボイラー技士試験「ボイラーの構造に関する知識」について解説しています。

本ページでは、ボイラーのドラム水位制御について問う問題を取り扱います。

これは覚えよう!

各語句が何を示しているのか、確認しておきましょう。

単要素式

  • 単要素式は、水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。

二要素式

  • 二要素式は、水位と蒸気流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。

❌️この記述は間違いです!

  • 二要素式は、水位と給水流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。

一要素は水位で、二要素は水位と給水量なんだね。

電極式水位検出器

  • 電極式水位検出器は、蒸気の凝縮によって検出筒内部の水の純度が高くなると、正常に作動しなくなる。

❌️この記述は間違いです!

  • 電極式水位検出器は、蒸気の凝縮によって検出筒内部の水の純度が低くなると、正常に作動しなくなる。

熱膨張管式水位調整装置

  • 熱膨張管式水位調整装置は、金属管の温度の変化による伸縮を利用したもので、電力などの補助動力を要しないので自力式制御装置といわれる。

❌️この記述は間違いです!

  • 熱膨張管式水位調整装置には、単要素式はあるが、二要素式はない。

過去問で修得

令和3年10月 問10

ボイラーのドラム水位制御について、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 水位制御は、負荷の変動に応じて給水量を調節するものである。
  2. 単要素式は、水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。
  3. 二要素式は、水位と蒸気流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。
  4. 電極式水位検出器は、蒸気の凝縮によって検出筒内部の水の純度が高くなると、正常に作動しなくなる。
  5. 熱膨張管式水位調整装置には、単要素式はあるが、二要素式はない。

正解 5