二級ボイラー技士試験「ボイラーの構造に関する知識」について解説しています。
本ページでは、ボイラーのシーケンス制御回路に使用される電気部品について問う問題を取り扱います。
ボイラーのシーケンス制御について
シーケンス制御回路を使用することで、ボイラーの運転や管理が自動化され、効率的かつ安全な運転が実現できます。シーケンス制御回路は、さまざまな電気部品で構成されており、これらの部品が連携してボイラーの各プロセスを順序よく制御します。
電磁継電器
電磁継電器は、コイルに電流が流れて鉄心が励磁され、吸着片を引き付けることによって接点を切り替える。
メーク接点(a 接点)
電磁継電器のメーク接点(a 接点)は、コイルに電流が流れると閉となり、電流が流れないと開となる。
(補足)電気回路が閉になると電気が流れます。一方で電気回路が開になると電気が流れなくなります。
なるほど、a 接点はコイルに電流が流れると回路が閉じて、電気が流れるんだね。
ブレーク接点(b 接点)
電磁継電器のブレーク接点(b 接点)は、コイルに電流が流れると開となり、電流が流れないと閉となる。
「電磁継電器のブレーク接点(b 接点)を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。」とも表現されます。
コイルが開だか閉だかよくわからないんだけど。
「メーク接点(a 接点)のコイルに電流が流れると閉、流れないと開」だけを丸暗記しておきましょう。コイルとブレーク接点はその逆になります。
タイマ
タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。
時限爆弾⏰️💣️
リミットスイッチ
リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置に応じた制御動作を行うために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。
特定の位置で作動するものなんだね。タンクの水が減ったら供給するみたいな水位の制御に使えそう。
過去問で修得
令和5年10月 問9
ボイラーのシーケンス制御回路に使用される電気部品について、適切でないものは次のうちどれか。
- 電磁継電器は、コイルに電流が流れて鉄心が励磁され、吸着片を引き付けることによって接点を切り替える。
- 電磁継電器のメーク接点(a 接点)は、コイルに電流が流れると開となり、電流が流れないと閉となる。
- 電磁継電器のブレーク接点(b 接点)を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。
- タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。
- リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置に応じた制御動作を行うために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。
正解 2
令和2年10月 問9
ボイラーのシーケンス制御回路に使用される電気部品について、誤っているものは次のうちどれか。
- 電磁継電器は、コイルに電流が流れて鉄心が励磁され、吸着片を引き付けることによって接点を切り替える。
- 電磁継電器のブレーク接点(b接点)は、コイルに電流が流れると閉となり、電流が流れないと開となる。
- 電磁継電器のブレーク接点(b接点)を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。
- タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。
- リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置に応じた制御動作を行うために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。
正解 2