二級ボイラー技士試験「ボイラーの構造に関する知識」について解説しています。
本ページでは、ボイラーのエコノマイザについて問う問題を取り扱います。
エコノマイザについて
エコノマイザは、煙道ガスの余熱を回収して給水の予熱に利用する装置です。エコノマイザを設置すると、ボイラー効率を向上させ、燃料が節約することができます。ただし、エコノマイザを設置すると通風抵抗が多少増加したり、燃料の性状によっては低温腐食を起こすことがあるため、これらの対策を講じる必要があります。
過去問を繰り返し解いて、エコノマイザの特徴を捉えましょう。
これは覚えよう!
エコノマイザについて正しい記述は以下の通りです。
- エコノマイザには、一般に鋼管形が用いられる。
- エコノマイザ管には、平滑管やひれ付き管が用いられる。
- エコノマイザ管は、エコノマイザに使用される伝熱管である。
- エコノマイザは、燃料の性状によっては低温腐食を起こすことがある。
- エコノマイザは、煙道ガスの余熱を回収して給水の予熱に利用する装置である。
- エコノマイザを設置すると、ボイラー効率を向上させ、燃料が節約できる。
- エコノマイザを設置すると、通風抵抗が多少増加する。
- エコノマイザを設置すると、ボイラーへの給水温度が上昇する。
- エコノマイザを設置すると、燃料の節約となり、ボイラー効率は向上するが、通風抵抗は増加する。
❌️間違った記述
- エコノマイザを設置すると、ガス温度が低下するため、煙突によって生じる通風力が増加する。
- エコノマイザは、燃料の性状によっては高温腐食を起こす。
- エコノマイザには、燃焼ガスにより加熱されたエレメントが移動し、給水を予熱する再生式のものがある。
- エコノマイザは、煙道ガスの余熱を回収して燃焼用空気の予熱に利用する装置である。
- エコノマイザを設置すると、乾き度の高い飽和蒸気を得ることができる。
- エコノマイザ管は、エコノマイザに給水するための給水管である。
- エコノマイザを設置すると、通風抵抗が減少し動力の節約となる。
過去問で修得
令和5年10月 問7
ボイラーのエコノマイザについて、適切でないものは次のうちどれか。
- エコノマイザには、一般に鋼管形が用いられる。
- エコノマイザ管には、平滑管やひれ付き管が用いられる。
- エコノマイザ管は、エコノマイザに使用される伝熱管である。
- エコノマイザを設置すると、ガス温度が低下するため、煙突によって生じる通風力が増加する。
- エコノマイザは、燃料の性状によっては低温腐食を起こすことがある。
正解 4
令和5年4月 問7
ボイラーのエコノマイザについて、適切でないものは次のうちどれか。
- エコノマイザは、煙道ガスの余熱を回収して給水の予熱に利用する装置である。
- エコノマイザ管には、平滑管やひれ付き管が用いられる。
- エコノマイザを設置すると、ボイラー効率を向上させ、燃料が節約できる。
- エコノマイザを設置すると、通風抵抗が多少増加する。
- エコノマイザは、燃料の性状によっては高温腐食を起こす。
正解 5
令和4年4月 問9
ボイラーのエコノマイザについて、誤っているものは次のうちどれか。
- エコノマイザ管には、平滑管やひれ付き管が用いられる。
- エコノマイザを設置すると、ボイラーへの給水温度が上昇する。
- エコノマイザには、燃焼ガスにより加熱されたエレメントが移動し、給水を予熱する再生式のものがある。
- エコノマイザを設置すると、通風抵抗が多少増加する。
- エコノマイザは、燃料の性状によっては低温腐食を起こすことがある。
正解 3
令和3年10月 問8
ボイラーのエコノマイザに関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
- エコノマイザは、煙道ガスの余熱を回収して燃焼用空気の予熱に利用する装置である。
- エコノマイザを設置すると、燃料の節約となり、ボイラー効率は向上するが、通風抵抗は増加する。
- エコノマイザは、燃料の性状によっては低温腐食を起こすことがある。
- エコノマイザを設置すると、乾き度の高い飽和蒸気を得ることができる。
- A, B, C
- A, C
- A, D
- B, C
- B, C, D
正解 4
令和3年4月 問9
ボイラーのエコノマイザなどについて、誤っているものは次のうちどれか。
- エコノマイザは、煙道ガスの余熱を回収して給水の予熱に利用する装置である。
- エコノマイザ管は、エコノマイザに給水するための給水管である。
- エコノマイザを設置すると、ボイラー効率を向上させ燃料が節約できる。
- エコノマイザを設置すると、通風抵抗が多少増加する。
- エコノマイザは、燃料の性状によっては低温腐食を起こすことがある。
正解 2