ボイラー取扱作業主任者の職務

二級ボイラー試験「関係法令」について解説しています。

本ページでは、ボイラー取扱作業主任者の職務について問う問題を取り扱います。

これは覚えよう!

ボイラー及び圧力容器安全規則の第25条には、ボイラー取扱作業主任者の職務に関する規定があります。確認していきましょう。

ボイラー取扱作業主任者の職務

  • 圧力、水位及び燃焼状態を監視すること。
  • 急激な負荷の変動を与えないように努めること。
  • 最高使用圧力をこえて圧力を上昇させないこと。
  • 安全弁の機能の保持に努めること。
  • 1日に1回以上水面測定装置の機能を点検すること。
  • 適宜、吹出しを行ない、ボイラー水の濃縮を防ぐこと。
  • 給水装置の機能の保持に努めること。
  • 低水位燃焼しや断装置、火炎検出装置その他の自動制御装置を点検し、及び調整すること。
  • ボイラーについて異状を認めたときは、直ちに必要な措置を講じること。
  • 排出されるばい煙の測定濃度及びボイラー取扱い中における異常の有無を記録すること。

この記述に注意!

1日に1回以上水面測定装置の機能を点検すること。

ボイラー取扱作業主任者の職務のひとつに「1日に1回以上水面測定装置の機能を点検すること。」というものがあります。

ひっかけ問題として、以下のような記述が例年出題されています。注意しましょう。

  • 1日に1回以上水処理装置の機能を点検すること。
  • 1日に1回以上ボイラー排水の測定濃度を記録すること。
  • 1日に1回以上安全弁の機能を点検すること。
  • 1 週間に1回以上水面測定装置の機能を点検すること。

1日に1回以上水面測定装置の機能を点検するのがボイラー取扱作業主任者の職務なんだね!

過去問で修得

令和6年4月 問33

ボイラー取扱作業主任者の職務に関するAからDまでの記述で、その内容が法令に定められているもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

  1. 圧力、水位及び燃焼状態を監視すること。
  2. 急激な負荷の変動を与えないように努めること。
  3. 安全弁の機能の保持に努めること。
  4. 1日に1回以上ボイラー排水の測定濃度を記録すること。
  1. A,B
  2. A,B,C
  3. A,C,D
  4. B,D
  5. C,D

正解 2

令和5年10月 問33

ボイラー取扱作業主任者の職務に関するAからDまでの記述で、その内容が法令に定められているもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

  1. 1日に1回以上安全弁の機能を点検すること。
  2. 最高使用圧力をこえて圧力を上昇させないこと。
  3. 低水位燃焼しゃ断装置、火炎検出装置その他の自動制御装置を点検し、及び調整すること。
  4. 圧力、水位及び燃焼状態を監視すること。
  1. A,B
  2. A,B,C
  3. A,C
  4. B,C,D
  5. C,D

正解 4

令和4年10月 問36

ボイラー取扱作業主任者の職務として、法令に定められていないものは次のうちどれか。

  1. 圧力、水位及び燃焼状態を監視すること。
  2. 急激な負荷の変動を与えないように努めること。
  3. ボイラーについて異状を認めたときは、直ちに必要な措置を講ずること。
  4. 排出されるばい煙の測定濃度及びボイラー取扱い中における異常の有無を記録すること。
  5. 1日に1回以上水処理装置の機能を点検すること。

正解 5

令和3年10月 問37

ボイラー取扱作業主任者の職務として、法令に定められていないものは次のうちどれか。

  1. 圧力、水位及び燃焼状態を監視すること。
  2. 低水位燃焼しゃ断装置、火炎検出装置その他の自動制御装置を点検し、及び調整すること。
  3. 1日に1回以上水処理装置の機能を点検すること。
  4. 適宜、吹出しを行い、ボイラー水の濃縮を防ぐこと。
  5. ボイラーについて異状を認めたときは、直ちに必要な措置を講ずること。

正解 3

令和2年4月 問34

法令で定められたボイラー取扱作業主任者の職務として、誤っているものは次のうちどれか。

  1. 適宜、吹出しを行い、ボイラー水の濃縮を防ぐこと。
  2. 低水位燃焼しゃ断装置、火炎検出装置その他の自動制御装置を点検し、及び調整すること。
  3. 1週間に1回以上水面測定装置の機能を点検すること。
  4. 最高使用圧力をこえて圧力を上昇させないこと。
  5. 給水装置の機能の保持に努めること。

正解 3

平成31年4月 問32

ボイラー取扱作業主任者の職務として、法令に定められていないものは次のうちどれか。

  1. 圧力、水位及び燃焼状態を監視すること。
  2. 急激な負荷の変動を与えないように努めること。
  3. 1日に1回以上水処理装置の機能を点検すること。
  4. 排出されるばい煙の測定濃度及びボイラー取扱い中における異常の有無を記録すること。
  5. ボイラーについて異状を認めたときは、直ちに必要な措置を講ずること。

正解 3