二級ボイラー試験「ボイラーの構造に関する知識」について解説しています。
本ページでは、空気予熱器について問う問題を取り扱います。
空気予熱器について
空気予熱器は煙道ガスの余熱を利用して、燃焼用空気の予熱を行う装置です。
試験では空気予熱器の利点と欠点を抑えておきましょう。
これは覚えよう!
空気予熱器の利点
- ボイラー効率が上昇する。
- 燃焼状態が良好になる。
- 過剰空気量を小さくできる。
- 燃焼用空気の温度が上昇し、水分の多い低品位燃料の燃焼に有効である。
- 炉内伝熱管の熱吸収量が多くなる。
ボイラーにとって良さそうな記述が利点だね。
空気予熱器の欠点
- 通風抵抗が増加する。
- 燃焼温度が高くなるため、窒素酸化物(NOx)が増加する
抵抗の増加と窒素酸化物の増加はよくないね。
過去問で修得
令和6年4月 問8
ボイラーに空気予熱器を設置した場合の利点として、最も適切なものは次のうちどれか。
- ボイラーへの給水温度が上昇する。
- 乾き度の高い飽和蒸気を得ることができる。
- プライミングを防止することができる。
- 燃焼用空気の温度が上昇し、水分の多い低品位燃料の燃焼に有効である。
- サーマルNOxの発生を抑えられる。
正解 4
令和2年10月 問10
ボイラーに空気予熱器を設置した場合の利点に該当しないものは次のうちどれか。
- ボイラー効率が上昇する。
- 燃焼状態が良好になる。
- 過剰空気量を小さくできる。
- 燃焼用空気の温度が上昇し、水分の多い低品位燃料の燃焼に有効である。
- 通風抵抗が増加する。
正解 5
令和元年10月 問7
ボイラーに空気予熱器を設置した場合の利点として、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
- 燃焼用空気の温度が上昇し、水分の多い低品位燃料の燃焼に有効である。
- 通風抵抗が増加する。
- 過剰空気量を小さくできる。
- ボイラー効率が上昇する。
- A, B
- A, C
- A, C, D
- B, C, D
- C, D
正解 3
平成31年4月 問2
ボイラーに空気予熱器を設置した場合の利点として、正しいものは次のうちどれか。
- ボイラーへの給水温度が上昇する。
- 乾き度の高い飽和蒸気を得ることができる。
- 通風抵抗が増加する。
- 燃焼用空気温度が上昇し、水分の多い低品位燃料の燃焼に有効である。
- 窒素酸化物の発生を抑えられる。
正解 4